[2021年度 確定申告] Binanceのアーニング履歴をCryptactにアップロードする方法

Binance Earn 履歴をCryptactでまとめる

前回のブログ記事では、「Binance Earn」(バイナンス アーニング)で得た利息をBINANCEの画面で確認し、テキストエディタ経由でスプレッドシートにまとめる方法を紹介しました。

[2021年度 確定申告] Binanceのアーニング履歴をまとめてスプレッドシートで利用する方法

これに引き続き、今回は、仮想通貨・暗号資産の損益計算サービス Cryptact にアップロードする方法を紹介します。

Cryptactとアーニング履歴

カスタムファイルにまとめるべし

Cryptact は BINANCE の各種トレード履歴をサポートしており、BINANCE からダウンロードしたデータをそのままアップロードできるのですが、アーニングの履歴は例外です。

自分でアーニングの履歴を取得し、「カスタムファイル」と呼ばれるファイルを Excel などを使って作成し、トレード履歴とは別にアップロードする必要があります。

まなぶ

Cryptactのサポートに問い合わせて確認しました。

カスタムファイルの留意点

サブカテゴリー(要スタンダード以上のプラン契約)

スタンダード以上の有料プランを契約すると、複数のカスタムファイルを別々の「サブカテゴリー」に分けて登録したり管理したりできるようになります。

Q.カスタム取引のサブカテゴリーとは何か?

A.これまで一つのカスタムファイルにカスタム取引を記載してアップいただいておりましたが、サブカテゴリ―機能をご活用いただくことで、複数のファイルにわけてカスタム取引を管理/アップロードすることができます。

出典: Q&A: 取引履歴ファイルのダウンロード及びアップロード

サブカテゴリーは、カスタムファイルをアップロードする際に設定できます。

Cryptact カスタムファイルのサブカテゴリー

無料プラン、お試しプラン、ライトプランの場合は、カスタムファイルはひとつしか利用できません。

この場合、BINANCE のアーニング履歴だけでなく、未対応取引所の履歴、マイニングの履歴、DeFi履歴、BTCで物を購入した履歴…など、その他の多種多様な履歴をひとつのカスタムファイルに含めます。

Cryptactでは、ファイルをアップロードする際にタイムゾーンを指定します。ひとつのカスタムファイルしか使えないので、カスタムファイル内に含まれる各種履歴のタイムゾーンを揃えておく必要があります。

新しい日時の記録の追記のみ

ファイルをアップロードする際に「上書き」と「追記」のモードを選べるようになっていましたが、2021年5月に廃止され、「追記」モードに統一されたようです。

前回アップロードしたファイルに含まれていた最終日時以降のものしか登録されません。

それ以前の日時の記録を登録するには、(1) その年度のカスタムファイルの記録を削除し、その記録を挿入したカスタムファイルをアップロードするか、(2) 個別の記録として手動で登録します。

カスタムファイルへのまとめ方

カスタムファイルの入手方法

Cryptactのカスタムファイルのサンプルは、こちらのページからダウンロードできます。

ダウンロードしたファイルを Google スプレッドシートや Excel などで開きます。(私は Google スプレッドシートを使っています。)

サンプルをダウンロードせずに最初から自分で作ることができますが、スペルミスなど、ヘッダー(見出し)を間違えないように注意しましょう。

Cryptact カスタムファイル サンプル

カスタムファイルの書き方

今回のようにデリバティブ取引を記録する必要がない場合は、「DerivType」と「DerivDetails」の列を削除できます。

記載する必要がある事項は、基本的に次のとおりです。

  • いつ (Timestamp)
  • どこで (Source)
  • 何のコイン(通貨)を (Base)
  • 何枚取得したのか (Volume)
  • その際の手数料 (Fee と FeeCcy)

例えば、2021年3月1日 11時22分33秒に、「BNB Vault」の報酬として、BNBコインを 0.1 枚取得した場合、次のように記入します。

Timestamp Action Source Base Volume Price Counter Fee FeeCcy Comment
2021/03/01 13:22:33 STAKING binance BNB 0.1 0 JPY BNB Vault

ここではアーニングの種類である「BNB Vault」をComment欄に記入しましたが、Source欄に記入しても良いでしょう。

Price欄を空白にすると、Cryptactが自動的に時価を適用してくれます。その時の価格を自分で調べて記入する必要がないので、とても便利です。

この利息を得るに当たって手数料は発生していないので、Fee欄には「0」を、FeeCcy欄には便宜上「JPY」を記入します。

例: 定期セービングの履歴

[注文] メニュー > [収益履歴] で表示された画面で [定期] を選択し、[種別] ドロップダウンリストで [利息] を選択し、日付範囲を設定します。最大3ヶ月までしか対応していないことに注意してください。(1年分を一回では取得はできず、3ヶ月ごとに分けて操作する必要があります。)

表示された内容をコピーしてスプレッドシートに貼り付けます。ここまでは前回のブログ記事で紹介しました。

定期セービングの履歴をスプレッドシートに貼り付ける

注意すべき点は、日時が UTC (協定世界時) になっていること。

前述のように、特にひとつのカスタムファイルしか使用できない場合、アーニング利息以外の他の色々な記録をカスタムファイルにまとめる必要があります。

カスタムファイルに複数のタイムゾーンが混在すると正確な時価を取得できない可能性があります。そこで、アーニング履歴の日時を日本時間に変換します。

MEMO
スタンダード以上のプランを契約して複数のカスタムファイルが使える場合、日時を日本時間に変換する必要はありません。アーニング履歴専用のカスタムファイルを作成し、アップロードするときにタイムゾーン欄で「UTC」を選択します。

スプレッドシートに「日本時間」の列を挿入し、元の時刻に9時間を追加します。

BINANCEの日時を日本時間に変換

次の図のように、9時間が足された日本時間が表示されます。同じ計算を下の行にも適用します。

BINANCEの日時を日本時間に変換

次に、[表示形式] メニュー > [数字] > [表示形式の詳細設定] > [その他の日付や時刻の形式] を選択し、日付の表示形式を「YYYY/MM/DD HH:mm:ss」に変更します。(日付の区切りをハイフン記号からスラッシュ記号に変更し、数字が一桁の場合はゼロを添える)

Googleスプレッドシート 日時の書式設定

これで日付が「YYYY/MM/DD HH:mm:ss」の書式で表示されるようになります。

BINANCEの日時を日本時間に変換

上図の「日本時間 (JST)」「通貨」「金額」の列のデータをコピーし、カスタムファイルの「Timestamp」「Base」「Volume」に貼り付けます。

カスタムファイルにBINANCEの定期セービング履歴を貼り付ける

まなぶ

私の環境では「日本時間 (JST)」のデータの貼り付けがどうしても上手くいかないことがありました。日付そのものではなく計算式が挿入されてしまうのです。

一度テキストエディタに貼り付けてからカスタムファイルに貼り付け、[表示形式] メニューから再度日付の書式を設定しました。

以上で、定期セービングの履歴をカスタムファイルに追加できました。

例: その他のアーニング履歴

定期セービング以外の、フレキシブルセービング (Flexible Saving)、DeFi ステーキング (DeFi Staking)、定期ステーキング (Locked Staking)、BNB ヴォールト (BNB Vault) をまとめた履歴は、[ウォレット] メニュー > [取引履歴] > [配布] ページで取得できます。

テキストエディタの正規表現置換機能を使って変換し、スプレッドシートに貼り付けるところまでは前回のブログ記事で説明しました。

スプレッドシートに貼り付ける

この日時も UTC なので、ひとつのカスタムファイルだけを使う場合は、日時を日本時間に変換すます。

定期セービングのときと同様に新しい列を挿入し、元々の日時に "09:00" を追加します。

BINANCEの履歴の日時を日本時間に変換

すべての行に同じ計算を適用し、[表示形式] > [数字] > [日時] を選択して日付の表示形式を半角スラッシュ区切りに変更します。

日本時間に変換し、スラッシュ区切りにする

上図の「日本時間 (JST)」「通貨」「合計額」「注釈」の列のデータをコピーし、カスタムファイルの「Timestamp」「Base」「Volume」「Comment」列に貼り付けます。

下図のように履歴の種類によって色分けすると分かりやすくなると思います。

カスタムファイルに貼り付ける

以上で、定期セービング以外の履歴をカスタムファイルに追加できました。

Cryptactへのアップロード方法

[取引履歴追加] > [取引履歴をアップロードする] を選択します。

Cryptactへカスタムファイルをアップロードする

アップロードするファイルの種類を選択するダイアログで [カスタム] を選択します。

Cryptactへカスタムファイルをアップロードする

下図のダイアログが表示されるので、スプレッドシートからエクスポートした Excel や CSV ファイルをドラッグ&ドロップし、必要に応じてサブカテゴリーやタイムゾーンを設定し、右下の [アップロード] をクリックします。

アップロードするカスタムファイルの選択や設定

データが多い場合など、計算が完了するまでに少し時間がかかることがあります。暫く待ちましょう。

計算終了後、カスタムファイルに含まれていた履歴が取引履歴一覧に表示されるかどうかを確認します。

画面上部の「種類」フィルターで「ステーキング報酬」を、「ソース」フィルターで「binance」を選択すると、Binance のアーニング利息履歴だけが絞り込まれて表示されるので、便利です。

Cryptact アーニング履歴を確認

まとめ

以上、BINANCE のアーニングの利息履歴を Cryptact に登録して収益を確認する方法を紹介しました。また説明が長くなってしまいました。

正しい確定申告をするには、アーニングの細かな利息も計上する必要があります。また、アーニング利息として取得したコインを売却したとき、利益額を正しく計算するには、取得した日時や数量の記録が必要です。(取得時の時価で計算するため)

暗号資産の損益の計算は複雑で面倒で無理ゲーだと嘆きたくなりますが、Cryptactはそんな無理ゲーを可能ゲーにしてくれる素晴らしいツールです。Cryptactで正しい計算を行うためにも、取引履歴やアーニング履歴をしっかりと保存しておくようにしましょう。

この記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

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