ネム(NEM/XEM)は日本で人気のある銘柄、アルトコインのひとつです。
私はこれまでネムにあまり注目していませんでしたが、長期足チャートを見たところ、なかなか興味深い形をしているではありませんか。
今日は、そんなネムの今後の動きを占ってみます。
目次
ネムに関するニュース(FIN/SUM)
ネムは、2021年3月16日〜18日に東京・丸の内にて日本経済新聞社と金融庁の主催で開催される予定の「フィンテック・サミット」(FIN/SUM2021)への参加と、日本でのマーケティングサポートに日経産業広告社をパートナーとして起用することを決定したそうです。
NEMは27日、日本でのマーケティングサポートに日経産業広告社をパートナーとして起用したことを発表した。
「Fintech as a Service,デジタル社会のプラットフォームを目指して」をテーマに行われる日本経済新聞社、金融庁主催のFIN/SUM2021:Fintech Summit(フィンサム)への参加も行う。FIN/SUMの広告は、27日の日経新聞朝刊にも1面広告として掲載され、スポンサー企業にNEMのロゴが掲載されている。
NEM JAPANはリリースで、「日本でのNEMブランドの構築、Symbolブロックチェーンのローンチに伴うマーケティングをサポートすること」を目的としたパートナーである点を強調し、2021年は日本企業に、NEMとSymbolの認知と理解を高める活動を行なっていくと発表した。
引用: CoinPost
Symbolのローンチは2月に予定されており、3月にはこのFIN/SUMというイベントが控えています。
今がマーケティングに大切な時期であることは間違いなく、日本でのマーケティングに注力するとのことなので、今後、投資家を期待させる良いニュースがいくつか発表されるかもしれません。それによって買いが入り、価格が押し上げられる可能性もあるでしょう。
期待できそうな長期チャート
上記の良いファンダが出てきている今、ネム(XEM)の長期チャートは大きな逆三尊(ヘッド&ショルダー)を描き、今後に期待できそうな形をしています。
XEM/JPY 日足チャート
下図は、国内取引所「Zaif」での日本円建での日足チャートです。
右肩の底で白雲から一時的に落ちたものの、雲の中に復帰し、雲の底のサポートを確認。ネックラインの上へジャンプした後は下落し、白雲で跳ねながらネックラインと過去の節目価格(20.6円)のサポートを確認しています。
チャートを見る限りでは、各所でサポートが効いているようです。
XEM/JPY 週足チャート
次に、週足で見てみましょう。
逆三尊のネックライン(オレンジ色の上昇ウェッジの上辺)を、大きな出来高を伴いながら上に勢いよく抜けました。その後、下落してネックラインのサポートを確認し、今は再び上昇しながら黒雲の外へと抜け出す機会をうかがっていところです。
週足レベルでの大きな逆三尊。
そして、黒雲からの脱出。
別の銘柄のチャートで似たような動きを見た記憶が蘇ってきます。
イーサリアムとビットコインとの比較
その銘柄とはイーサリアムとビットコインです。
週足での共通点
下図はイーサリアムの日本円建の週足チャートです。
右上がりの大きな逆三尊、上昇ウェッジの上抜け、ネックラインでのサポート確認、黒雲からの脱出…これらのシナリオを済ませた後、ものすごい勢いで上昇していきました。
この時の詳しい(ってほど詳しくありませんが)分析はこちら↓の記事に残してありますので参考にどうぞ。

記事の中で指摘したように、ビットコインも週足レベルでの逆三尊を描き、黒雲から抜けて急上昇していきました。(黒雲の形はかなり違っていますけど)
相違点
ただ、チャートにはいくつかの違いも認められます。
下図はイーサリアムの日足チャートです。
この記事の一番上に掲載したネム(XEM)の日足チャートと比較すると、イーサリアムはネックラインを上に抜けた後は白雲に触れもせずに上昇していった一方で、ネムは今再び白雲に潜っています。
今はビットコインが調整中で元気がありません。ネムもその影響を受け、イーサリアムと同じような威勢の良い動きができない状況だと見ています。
まとめ
以上のように、ビットコインの下落の影響が気になるところではありますが、ネムは、ビットコインとイーサリアムの過去チャートと同じような逆三尊を描き、長い間上昇を妨げてきた黒雲からいよいよ脱出できる節目を迎えています。
1月のSymbolローンチ延期のニュースには期待外れと感じた方も少なくと思いますが、そのローンチが2月に迫り、3月には東京でのイベントが控えています。
今後、ネムもイーサリアムやビットコインと同じような力強い動きを見せてくれるのでしょうか。注目です。
注意
最後に、お約束ですが…。
この記事は「チャートが良い形をしているので価格が上がることを期待している」という個人的な見解を書いたまでであって、必ず値上がることを保証するわけでもありませんし、ネムの売買を推奨するものではありません。
投資は自己責任です。特に仮想通貨・暗号資産にはリスクがつきもの。十分理解の上で、自己の判断と責任で行ってください。